府教育長 一晩考えて続投

昨日、大阪府教育委員会の中原教育長が、立川さおり教育委員に対して威圧的な発言をしたとされる問題で、辞任の可能性を示唆していた中原教育長は、結局のところ辞職しないことを表明しました。

人間過ちは犯すけれども反省し責任を取れば潔いと思いますが、橋下市長、松井知事から慰留され、一晩で辞めるほどではないと結論が出たようです。

教育長という責任ある立場にありながら、教育委員会内部すら統率できていないことが今回明らかになりました。橋下市長も松井知事もお得意の組織論、マネージメント論を振りかざし、中原教育長を擁護、さも立川委員の側に非がある、資質を欠くと言いたげです。

私は、教育に携わる者として、そもそも中原教育長の傲岸不遜な態度こそ不適格と申し上げたい。たった5人の組織であるにもかかわらず、独断専行、立川委員の募る思いに耳を傾けることなく、組織の決定を押し付け、イエスマンを強要する、何と狭量な姿勢でしょうか。

大阪府では、いつから教育委員は、知事、教育長の部下になったのでしょうか。そもそも教育委員は、自由な立場から発言しても何ら問題はなく、見解の相違があれば、そのまま公表、両論併記で議論を継続すれば良いはずです。一見、もとのさやに納まったかのように見えますが、果たしてそうでしょうか。根は深く、またぞろ問題が噴出するのは目に見えています。

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